60歳で初めての挑戦。PM経験を武器に年収1.2倍で外資系企業へ転職した軌跡

I様
プロジェクトマネージャー
60
I様(60歳)・プロジェクトマネージャー 新卒で大手IT企業に入社。35年以上にわたりシステム開発の一線に立ち続け、直近10年間は大規模プロジェクトを推進するリーダー(PM)として活躍。システムのライフサイクル全般(提案・要件定義から保守サポート、人員調達まで)を統括。家族の健康サポートをきっかけに、定年を5年後に控えた60歳で初めての転職活動を決断。
38年間、大手IT企業一筋。定年を前に見つめ直した「これからの働き方」
まずはこれまでのご経歴と、前職での業務内容について教えてください。
I様: 大学を卒業してから新卒で大手IT企業(システム開発会社)に入社し、約38年間一筋で勤めてきました。最初はプログラマーとしてキャリアをスタートし、直近の10年間はシステム開発のリーダー(PM)という立場で案件を推進してきました。特定のお客様を対象に、ニーズに応じたシステム開発の案件立ち上げから、出来上がったシステムの保守サポートまでサイクル全般を一貫して見ていました。忙しさに合わせたメンバーの調達を含め、一任されて対応していましたね。
拠点は兵庫県でしたが、お客様の案件に合わせて全国各地へ2〜3年単位で赴くことも多く、直近では千葉県の製鉄所関連のプロジェクトに常駐していました。
そこから、60歳というタイミングで転職を考えられたきっかけは何だったのでしょうか。
I様: 一番は家族の健康面のフォローという個人的な事情です。千葉の案件で行ったきりになる生活が難しくなり、プロジェクトの区切りを見つつ、会社と相談して3月末で退職することにしました。前職の定年は65歳だったのであと5年残っていましたし、実は退職した直後は「このまま年金生活に入ろうか」とも思っていたんです(笑)。
ただ、妻から「まだ住宅ローンも残っているし、コンビニでもいいから働いて」と言われまして(笑)。それなら、これまでの38年間で培ってきた自分の経験を武器に、活かせる職種で探してみようと腰を上げました。
年齢で諦めない。アドバイザーとの出会いが、活動の視野を広げてくれた
エイジレスエージェントを利用することになった経緯を教えてください。
I様: まずは大手の求職サイトに一つだけ登録してみたところ、いくつかのエージェントさんからお声がけをいただきました。その中でもエイジレスさんは、私のような年齢層に特化している印象があり、サポートが手厚そうだと感じたんです。
特に担当キャリアアドバイザーの柏木さんは人当たりが非常によく、「この人一本でお任せしよう」と直感しました。それからは他のエージェントからの連絡は一切見ず、柏木さんに丸投げ状態でしたね。
最初に相談された際は、どのようなお話をされたのですか?
I様: 「そもそもこの年での転職なんて本当にあるのだろうか」という不安の解消からスタートしました。柏木さんからは「50代後半の方々の経験を求めている企業が多くあります」と言っていただき、自分の経験が活かせる求人を、当初私が想定していたよりも非常に幅広くご提案いただきました。
I様: 最初は「できるだけ兵庫県内の近場で、無理のない範囲で」と考えていたんです。ただ、柏木さんからアドバイスをいただいたり、実際にいくつかのお話を伺ったりするうちに、「自分の職種(PM)だと地域を限定しすぎると選択肢が狭まるな」と現実を理解できるようになりました。そこから少しずつ柔軟に、関西地域全体へ視野を広げていきました。自分の本心や欲も、活動を通じていい意味で変わっていった感覚があります。
キャリアアドバイザー・柏木 : 日々多くのミドルシニア層の方とお会いする中で、I様の「大変大きな規模のプロジェクトでマネジメントを行ってきた」というご経歴は非常に稀少で、市場価値が高いと感じておりました。大規模PMを任せられるベテラン人材はどこの企業でも圧倒的に不足しています。そのため、I様のご要望に寄り添いつつも、企業側から強いニーズがある注力分野の求人を幅広くご提案させていただきました。
徹底して「飾らない」面接。自分の目でお互いの相性を確かめる
選考の中で、最終的に入社を決められた企業(外資系IT企業)の印象はいかがでしたか?
I様: 正直なところ、一番最初に求人をいただいた時は「自分のイメージとは少し違うな、一応置いておこう」という程度でした(笑)。外資系という成り立ちや、特定の製品・技術に特化しているという特徴を聞き、自分がそこに特別詳しいわけではなかったので、心理的なハードルがあったんです。「年齢も年齢だし、ドライにスパッと切られるのではないか」という不安もありましたね。
ですが、選考が進み、最終面接で東京の本社を訪問して直接お話ししたことで、その不安は一気に吹き飛びました。面接官は実際にプロジェクトを率いる40代の組織リーダーの方だったのですが、非常に人当たりがよく、対話の質が素晴らしかった。仕事の中身以上に、「この人たちがいる環境なら、自分もちゃんとやっていける」という強い安心感を持てたことが、入社の決め手になりました。
技術面の懸念についても、「勉強は必要だが、社内に専門の教育部隊がいるし、これまでのPMとしてのアプローチや課題解決の方法は全く一緒だから心配ない」と言っていただけたのが大きかったです。
60歳での「初めての面接対策」で、意識されたことや苦労された点はありましたか?
I様: 新卒の時以来の面接でしたが、実はそこまで緊張や苦労はしませんでした。「下手に格好つけてもすぐ素が出る。嘘をついて自分をよく見せようとするのはやめよう」と割り切っていたんです。面接は私が見てもらう場であると同時に、私も相手を見る場だと思って臨みました。
ただ、エイジレスの面接アドバイザーの佐藤さんからは非常に的確なアドバイスをいただきました。「オンライン面接であっても、ちゃんとネクタイぐらいは締めて臨んでください。企業側はそういう姿勢もしっかり見ていますよ」と言われ、ハッとさせられましたね。基本的な心構えを教えていただけたのは本当にありがたかったです。
想定外の「年収1.2倍」。家族も驚いた納得の転職成功
今回の転職で、待遇面や条件面はいかがでしたか?
I様: これに関しては本当に驚きました。当初は「前職の年収の7〜8割に下がっても、働ける場所があるだけで御の字だ」と思っていたんです。前職の大手企業でも、50代後半からは段階的に処遇が引き下げられるルールになっていましたし、世の中的にもそれが普通だと思っていましたから。
ところが、今回ご提示いただいた年収は、なんと前職の「約1.2倍」に増えるという内容でした。これには「コンビニでもいいから働いて」と言っていた妻が一番喜んでいますし、私自身も、自分のこれまでの経験を正当に、それ以上に評価していただけたありがたいご提案でした。
最後に、I様のように60歳前後でこれからのキャリアに迷われている同世代の方へ、メッセージをお願いします。
I様: 私の元同僚たちも含めて、この年齢でわざわざリスクを取って転職を決断する人はまずいません。昨日もかつての仲間と食事をしましたが、みんな「その年齢で辞めるなんてあり得ない」と衝撃を受けていました。多くの人は、待遇が下がっても居心地がよくて安定している今の場所に留まる道を選びますし、それが普通だと思います。
ですが、私は一歩を踏み出して本当に良かったと思っています。
世の中は今、ベテランの経験を必要としている「売り手市場」の側面が確実にあります。自分一人では「この年齢で1年以上就職先が決まらないかも」と重い腰が上がらなかったと思いますが、柏木さんのようなサポーターが寄り添い、市場のニーズを教えてくれたからこそ、気分をリフレッシュして次の挑戦へ向かうことができました。OKと言ってくれる場所があるのなら、年齢を理由に諦めず、まずはプロに相談してみることを強くお勧めします。

