“定年”をキャリアのゴールにしない─関 様が選んだ“次のステージ”への航路



これまでのキャリアの振り返り
まずはこれまでのご経歴について教えてください。
大学卒業後、大手電子部品メーカーに入社し人事・営業管理・営業を経験いたしました。1990年代後半からは大手通信キャリアグループへ移り、衛星携帯電話事業の国内許認可手続き・通信サービスの商品開発に携わりました。2000年代にはソリューション事業本部に加わり、位置情報システムの海外通信キャリアへの輸出、M2M/IoT新規事業企画・営業開発をリード。2020年代初頭からはITコンサルファームでPMOとして最大200 名規模の刷新プロジェクトを支え、現在に至ります。
60 歳以降のキャリアを見据えて――転職を考えられた背景
ご転職を意識されたきっかけは何でしたか。
大型案件が完了し次の配属を検討していた折、どうしたら60 歳以降も自分の強みを発揮し、社会に向けて価値を提供し続けることができ、それに応じた評価をしていただける環境を探していました。それが転職を決意した理由です。
エイジレスを選ばれた理由――友人の勧めと“即断”のスカウト
エイジレスエージェントを知った経緯をお聞かせください。
実はスカウトを受け取る以前から、友人に『ミドルシニアに本気で向き合う会社がある』とエイジレスエージェントを紹介されておりました。興味を持っていたところに直接スカウトをいただき、『今しかない』と迷いなく相談させていただきました。
エイジレスエージェントの“対話の深さ”
はじめてお話しさせていただいた時、どのような印象を持たれましたか。
私の経歴を丁寧に掘り下げ、現在の業界動向まで踏まえて『どの経験が現在の市場価値につながるか』を言語化して、求人提案してくださいました。自分の足跡を俯瞰でき、経験が一本のストーリーとしてつながった感覚がありました。
実はその時、既に複数の大手エージェントともお話していました。
しかし、他のエージェントではご担当の方が、多方面に渡る私の経歴を理解してくださっている感覚が薄く、提案してくださる求人もピンと来ませんでした。大量に求人情報が送られてきて、求人数が多過ぎて1社1社への意識が散漫になり、進むべき方向が描きづらかったです。いくつかの企業にエントリーをしましたが、企業から面接のご連絡はいただけず、体力・気力ともに消耗した転職活動になってしまったなと思いました。
一方エイジレスさんでは、応募企業を数社に厳選したうえで、各企業の事業課題と私の経験がどう重なるかを具体的に示してくださいました。その説明を聞いて、『エイジレスさんに支援いただくのが次のキャリアを探す近道』と直感しました。求人数が多すぎないからこそ比較検討がしやすく、企業ごとにじっくり対話できたことが大きかったですね。
面接・経歴書対策で磨いた「伝わる力」
応募後のサポート体制はいかがでしたか。
職務経歴書については、一緒に“企業がどこを気にしているか”という、企業視点で構成を考えて作成できました。見開き1ページでも価値が伝わる形になり、私自身、大きな自信になりました。
面接対策は、専門担当の佐藤さんに模擬面接を実施いただき、これまでの経験をどのように企業で活かせるか、説得力を持って説明する練習を重ねました。口に出して磨くプロセスで、自分の経験価値が腹落ちし、本番でも落ち着いて対応できました。
GxP へのご入社を決断された理由
ご入社されたGxPさんの第一印象はいかがでしたか。
2024年9月に上場したばかりで社員は300名ほど。“勢いのある若い会社で、土台づくりから関われそうだ” それが第一印象でした。エンジニア主体の組織に企画・営業系の人材があまりいないと伺い、『私の経験が役立つはずだ』と好意的に感じましたね。
面接を重ねる中で、その印象はどう変わりましたか。
幾度か面接を重ねる中で、取締役の皆さまとお会いすることができ、「どの部署でどういった形で参画するのが私の経験が最も活きるか」を一緒に考えながらお話しすることができました。対話を重ねることで、私自身、GxPで働く解像度が上がり、期待感も高まっていきましたし、同時に“この会社は本気で私を活かす場所を探してくれている”と感じたのは、シンプルに嬉しかったです。
最終的な入社の決め手は何だったのでしょう。
3つあります。
1つ目は、シニアを歓迎する姿勢です。『日本の縮図にしたい』と、知見のある人材採用を推進していると言い切っていただいたこと。年齢に縛られない評価軸が明確な点は、60歳を超えても挑戦し続けたい私にとって、嬉しかったです。
2つ目は、業務内容の幅広さです。顧客の資産と自社の強みを組み合わせてデジタルサービスを共創し、自走型組織を実現するスタイルは、自分の仕事の進め方に近く、共感できました。そこに到達するためには企画・営業・PM・開発・人事組織・ITなどあらゆる知見を総動員して取り組む必要があり、裁量の広さにワクワクしました。
3つ目は、挑戦を後押しするカルチャーです。大手企業とのJVなどの実績があり、“任せる”文化が根付いている点も魅力でした。取締役の皆さんが多様性を重視し、外国籍や同世代人材の採用にも積極的で、多様性を尊重する環境が整っていた点も大きな魅力です。
面接を終える頃には、『どの部署でも自分なりに貢献できそうだ』という手応えと、会社側の本気度が重なり、ここで次のステージを築こうと決めました。
新天地でのやりがいと、65 歳以降の展望

ご入社後、どのような業務に携わっていらっしゃいますか。
入社早々、顧客の資産と自社の強みを組み合わせて、顧客とともにデジタルサービスを共創する案件を任せられています。“誰も答えを持たないテーマこそやりがいがある”という思いで、まず事業の目的や定義を再確認し、事業推進の仮説の作成を行っています。今後、顧客との具体的な仮説検証(PoC)の進め方などの議論を進めていく予定です。
今後のキャリアビジョンをお聞かせください。
私は、社会に価値を提供し続けられる限り、形にとらわれず働きたいと考えています。日本社会の高齢化が進む中、新しい挑戦や成長は何歳からでも可能なこと。それを1つずつ実践していきたいですね。